認知症で施設を追い出される?キーパーソンが知るべき7つのこと

レッドカードを突き付けるひと
著者について
  • 看護師6年目
  • 山間地域の退院支援に従事
  • 認知症サポーター研修受講済み
  • 祖母の介護を5年経験
汐です。

「認知症の母が施設に入所しているのですが、先日、施設から退所を検討してほしいと言われました。どうして、そんなことになってしまったのでしょうか?」

「施設から退所を迫られた場合、どのような対応をすれば良いのでしょうか? 転院、他の施設、在宅介護… どうやって決めれば良いのか分かりません。」

「施設から退所を迫られた時、家族は、一体何ができるのでしょうか? どうすれば、母を支えてあげられるのか、不安でいっぱいです。」



もし、あなたが今、このような不安や疑問を抱えているなら、この記事はきっとお役に立てるでしょう。

施設からの退所を迫られることは、ご本人にとっても、ご家族にとっても、大きな試練です。

この記事では、退所を求められる理由から、具体的な対応策、そして、キーパーソンである家族ができることまで、7つのポイントに分けて詳しく解説します。

この記事を通して、退所への不安を少しでも解消し、ご本人にとって最善の選択ができるように、共に考えていきましょう。

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1. 施設から退所を求められる、その理由とは?

施設から退所を求められる理由は、施設側の事情や、ご本人の状態の変化など、様々な要因が考えられます。

施設は、入居者の方々の安全と健康を維持するために、適切な人員配置や医療体制を整える必要があります。そのため、施設側の事情や、ご本人の状態によっては、退所を検討せざるを得ない場合があります

  • 施設の医療体制では、対応が難しい状態になった。
  • 人員不足により、十分な介護を提供できなくなった。
  • ご本人の症状が重度化し、他の入居者の方に迷惑をかけるようになった。
  • 入院が必要になり、施設での生活が困難になった。
  • 施設の運営方針と、ご本人の状態が合わなくなった。

施設から退所を求められる理由は、施設側とご本人の両方に要因があることを理解しました。

2. 施設側の事情、2つのケース

施設側の事情によって、退所を求められるケースとしては、主に2つのケースが考えられます。

施設は、人員配置や医療体制、運営方針など、様々な制約の中で運営されています。そのため、施設側の事情によって、退所を検討せざるを得ない場合があります。

  • 医療体制の問題: 施設では対応できない医療的なケアが必要になった場合や、専門的な医療機関への入院が必要になった場合。
  • 人員不足: 介護職員の人員不足により、入居者一人一人に十分な介護を提供することが難しくなった場合。

施設側の事情による退所は、医療体制と人員不足が主な要因であることを学びました。

3. ご本人の状態、退所が必要な時

ご本人の状態の変化によって、施設での生活が困難になり、退所を検討せざるを得ない場合もあります。

認知症は、進行性の病気であり、症状は変化していきます。そのため、施設でのケアが難しくなったり、より専門的な医療機関での治療が必要になることもあります。

  • 症状が重度化し、施設での介護が困難になった。
  • 医療的な処置や、入院が必要になった。
  • 他の入居者に危害を加えてしまうなど、共同生活が難しくなった。

ご本人の状態によっても、退所を検討せざるを得ない場合があることを理解しました。

4. 退所を迫られた時の対応、4つのステップ

施設から退所を迫られた場合は、焦らず、冷静に対応することが大切です。

施設からの退所は、ご本人にとっても、ご家族にとっても、大きな不安や負担となります。まずは、状況を整理し、落ち着いて次のステップを考える必要があります。

  • 施設側と話し合い、退所の理由を明確にする: なぜ退所を求められているのか、具体的な理由を施設側に確認しましょう。
  • 転院、他の施設への入所を検討する: 状況に応じて、他の医療機関や、ご本人に合った施設を探しましょう。
  • 在宅介護を検討する場合は、準備を始める: 在宅介護を検討する場合は、必要な介護体制や、環境を整える必要があります。
  • 介護サービス、地域資源を活用する: 介護保険サービスや、地域の介護資源などを活用し、在宅での介護をサポートしましょう。

退所を迫られた時は、焦らず、状況を整理し、一つずつ対応していくことが重要だと感じました。

5. 転院、施設入所、在宅介護、次の選択肢を考える

退所後の選択肢としては、転院、他の施設への入所、在宅介護などがあります。

退所後の選択肢は、ご本人の状態や、ご家族の状況によって異なります。それぞれのメリット、デメリットを理解し、ご本人にとって最適な選択をしましょう。

  • 転院: より専門的な医療機関での治療が必要な場合。
  • 他の施設への入所: ご本人の状態に合った、他の施設を探す場合。
  • 在宅介護: ご本人が自宅で生活することを希望する場合や、ご家族が介護できる体制を整えられる場合。

退所後の選択肢は様々であり、ご本人の状況に合わせて慎重に検討する必要があることを理解しました。

6. キーパーソンができること、4つのサポート

施設から退所を迫られた時、キーパーソンである家族は、ご本人を支え、次のステップへ進むためのサポートが必要です。

ご本人は、環境の変化や、今後の生活について、不安や混乱を感じているはずです。キーパーソンは、ご本人の気持ちに寄り添い、安心感を与えるとともに、今後の生活について、共に考え、サポートする必要があります。

  • 施設との情報共有を続ける: 施設職員と連携し、ご本人の状態を常に把握するように努めましょう。
  • 次の選択肢を検討し、情報収集をする: ご本人の状況に合った、転院先や入所施設、在宅介護の方法などについて、情報収集を行いましょう。
  • 焦らず、冷静に対応する: 退所を迫られた時は、焦らず、冷静に対応し、ご本人にとって最善の選択をしましょう。
  • 相談できる場所、人を確保する: 信頼できる家族、友人、専門家などに相談し、一人で抱え込まないようにしましょう。

退所を迫られた時、キーパーソンは、ご本人を支え、次のステップへ進むための重要な役割を担うことを学びました。

7. 施設からの退所、一人で悩まず相談を

施設から退所を迫られた時は、一人で悩まず、必ず周りの人に相談するようにしましょう。

退所後の生活は、ご本人にとっても、ご家族にとっても、大きな転換期となります。そのため、一人で抱え込まず、専門家や周囲の人に頼りながら、共に解決策を見つけていくことが大切です。

施設からの退所を迫られた時は、一人で悩まず、周りの人に頼ることが大切だと改めて感じました。

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