「その違い、思ったより深い」デイサービスとケアの見極め方8選

著者について
  • 看護師7年目
  • 山間地域の退院支援に従事
  • 認知症サポーター研修受講済み
  • 祖母の介護を5年経験
汐です。

違いがわからず、踏み出せないあなたへ

「デイサービスとデイケアって、どう違うの?」
ある日、患者さんの家族から、ふと投げかけられた言葉。
現場にいる私たちにとっては当たり前でも、はじめて介護に関わるご家族にとっては大きな壁です。

この記事では、デイサービスとデイケアの違いを整理し、キーパーソンの状況にあわせた選び方を紹介します。後悔のない選択ができるよう、現場からの視点でわかりやすくお伝えします。


サービスの違いを正しく知る

提供される内容と目的

デイサービスは「生活のサポート」が中心です。入浴や食事、レクリエーションを通して、心身の活性化を図ります。
一方で、デイケアは「リハビリ」に重きを置き、理学療法士や作業療法士が関わります。

スタッフと専門性の違い

デイサービスでは介護職中心。看護師は常駐していないこともあります。
デイケアは医療的支援が前提のため、看護師やリハビリ専門職が常駐している施設が多くあります。

利用時間や料金の違い

利用時間は施設によって異なりますが、デイサービスの方が柔軟です。
費用面では、デイケアの方がやや高めですが、リハビリが受けられるという点で費用対効果は高いとも言えます。


状況に応じて選び方を変える

介護度が軽く、社会との接点を増やしたいとき

本人が比較的元気で、家に閉じこもりがちな方には、デイサービスがおすすめです。
特に小規模デイは家庭的な雰囲気で、初めての利用にもぴったりです。

リハビリが必要、機能回復を目指したいとき

歩行や食事のリハビリなど、日常動作の改善を目指すなら、デイケアが適しています。
病院退院後の機能維持にも効果的です。

認知症や集団生活に不安があるとき

少人数のデイサービスや専門の認知症対応型サービスが選択肢に。
環境への配慮が何よりも大切な場面です。

医療ケアが必要なとき

在宅酸素やインスリン注射などがある場合は、医療機関併設のデイケアが安心です。
看護師が常にいる環境であれば、家族の不安も軽減されます。


利用前に確認しておきたいこと

ケアマネジャーとの連携を深めよう

どちらを選ぶか迷ったときは、まずケアマネジャーに相談を。
医療と介護、両方の視点から助言をもらうことで、見えなかった選択肢に出会えることもあります。

複数のサービスを組み合わせる視点も

週に数回ずつ異なる施設を使うことで、本人の負担や飽きを防げます。
また、違う視点の支援を受けることで、気づきが生まれることもあります。

見学と体験はマスト

施設の雰囲気や利用者の様子は、ネットではわかりません。
見学はもちろん、可能であれば1日体験を通して、本人の反応を見ることが何より大切です。


まとめ:選択に自信を持つために

デイサービスとデイケア。
一見似ているようで、実はサービスの軸がまったく異なります。

今回のポイントを整理しましょう。

  • 生活支援なら「デイサービス」
  • リハビリ目的なら「デイケア」
  • 医療ニーズがある場合は「医療併設型」
  • 認知症には「専門対応型」
  • 決めきれないときは「複数併用」
  • まずは「ケアマネに相談」
  • 必ず「見学・体験」を

迷ったときは、完璧を目指さず「今のベスト」を探しましょう。
そして、あなた自身の気持ちにも耳を傾けながら、無理なく前に進めるよう応援しています。

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あなたのケアの一歩が、明日の安心につながりますように。

デイで体操をしているイラスト

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