高額療養費だけじゃ足りない|看護師が語る医療×介護の現実67

著者について
  • 看護師7年目
  • 山間地域の退院支援に従事
  • 認知症サポーター研修受講済み
  • 祖母の介護を5年経験
汐です。

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きちんと向き合いたい このままでいいのか迷っている もっとラクに考えたい 一人で抱えるのは限界 何かを変えたいと思っている 家族の中で孤立している 後悔したくない 情報が足りなくて不安 本人の気持ちを優先したい 決めなきゃいけないけど決められない 疲れていることに気づかれたくない 相手を大切にしたいけど自分も大事にしたい 自分の気持ちに向き合いたい 話しづらい空気を感じている 認知症対応に限界を感じている 誰かに背中を押してほしい 誰にも相談できないまま抱えている

「高額療養費制度があるから大丈夫ですよ」
現場でそう説明したあと、どこか納得しきれない表情を浮かべるご家族を、私は何度も見てきました。

確かに制度はあります。
けれど、制度を知っただけでは、現実の負担は軽くならない
それが、回復期病棟で働く看護師としての正直な実感です。

この記事では、

  • 医療保険制度の基本
  • 医療保険で使える介護サービス
  • 高額療養費制度の限界
  • 医療と介護を「分けて考えない」視点

を、シリーズ全体のまとめとして整理します。


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医療保険制度は「治す」ための仕組み

制度の目的を取り違えない

医療保険制度は、病気やけがを治療するための制度です。
入院、手術、検査、薬。
これらの医療行為にかかる費用を、自己負担だけで抱え込まないために存在しています。

ただし、ここで一つ大切な視点があります。
生活そのものを支える制度ではない、という点です。

高齢者の現実とのズレ

高齢になると、多くの方が複数の疾患を抱えます。
治療が終わっても、

  • 体力は戻らない
  • 動作は不安定
  • 日常生活には支援が必要

という状態が残ることは珍しくありません。

医療保険は「治療」を支えますが、
治療後の生活までは支えきれない
ここに、医療と介護のズレが生まれます。


医療保険で使える介護サービスの現実

訪問看護という選択肢

医療保険で利用できる代表的な介護サービスが、訪問看護です。

  • 医療処置
  • 体調観察
  • 服薬管理
  • 療養上の生活指導

自宅で医療を継続できる、心強い仕組みです。

ただし、訪問看護は万能ではありません
利用条件、回数、期間には制限があります。

医療保険か介護保険かで迷う場面

同じ訪問看護でも、

  • 病状が不安定な時 → 医療保険
  • 生活支援が中心 → 介護保険

という使い分けが必要になります。

この判断を、家族だけで行うのは難しい。
だからこそ、医師・看護師・ケアマネジャーとの連携が欠かせません。


高額療養費制度の「限界」

制度がカバーしないもの

高額療養費制度は、確かに心強い制度です。
しかし、すべての費用が対象になるわけではありません。

対象外となる代表例は、

  • 食事代
  • 差額ベッド代
  • 保険外サービス

です。

「思ったより減らない」という声

制度を利用しても、
「請求書を見て驚いた」
「こんなに残ると思わなかった」

という声を、私は何度も聞いてきました。

制度は医療費だけを軽減します。
生活費や介護費は、別の視点が必要になります。


医療と介護を「分けない」視点

高額医療・高額介護合算療養費制度

医療費と介護費を合算して負担を軽減する制度もあります。
ただし、

  • 申請が必要
  • 自動ではない
  • 知らなければ使えない

という特徴があります。

専門家を「使う」ことが大切

制度をすべて理解しようとしなくて大丈夫です。
大切なのは、一人で抱え込まないこと

  • ケアマネジャー
  • 医療ソーシャルワーカー
  • 地域包括支援センター

これらの専門家は、制度の橋渡し役です。


キーパーソンに伝えたいこと

頑張りすぎなくていい

介護をしていると、
「自分がやらなきゃ」
「迷惑をかけたくない」

そう思いがちです。

でも、制度を使うことは甘えではありません
家族を守るための、立派な選択です。

整理するだけで、少し楽になる

  • 医療
  • 介護
  • お金

全部を一気に考えなくていい。
一つずつ整理すれば、必ず道は見えてきます。


まとめ:チェックリスト

  • 医療保険は「治療」を支える制度
  • 生活支援は介護保険の役割
  • 高額療養費制度には対象外がある
  • 医療と介護は切り離さず考える
  • 専門家に相談することで負担は軽くなる

この記事が、
「何から考えればいいか分からない」
そんなキーパーソンの整理の一助になれば幸いです。

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高額療養費だけじゃ足りない!

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