認知症で面会行きたくない…施設からの連絡が多い時の7つの心得

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著者について
  • 看護師6年目
  • 山間地域の退院支援に従事
  • 認知症サポーター研修受講済み
  • 祖母の介護を5年経験
汐です。

「認知症の母が、施設に入所しているのですが、最近、施設から頻繁に連絡が来て、うんざりしています…。なぜ、そんなに連絡が多いのでしょうか?」

「施設から連絡が来た時、どのように対応すれば良いのでしょうか? 毎回、同じような内容で、正直、どうすれば良いのか分からなくなってきました。」

「施設から頻繁に連絡が来ると、私も疲れてしまいます…。施設との信頼関係を築くためには、どうすれば良いのでしょうか?」

もし、あなたが今、施設からの頻繁な連絡に、うんざりとした気持ちを抱えているなら、この記事はきっとお役に立てるでしょう。

施設からの連絡は、介護者にとって負担となることもありますが、その背景を理解し、適切な対応をすることで、より良い介護につながる可能性があります。

この記事では、施設からの連絡が多い理由から、具体的な対応方法、そして、施設との信頼関係を築くためのヒントまで、7つのポイントに分けて詳しく解説します。

この記事を通して、少しでもあなたの負担が軽減し、安心して親御さんを任せられるように、共に考えていきましょう。

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1. なぜ頻繁に連絡が?施設からの電話、正直うんざり

施設からの電話が頻繁にかかってくると、「また何かあったのか」と、つい身構えてしまい、正直うんざりしてしまう気持ち、よく分かります。

施設からの電話は、認知症の親御さんの状態変化を知らせるだけでなく、時には対応を求められることもあり、介護者の負担を増やす要因になりがちです。特に、忙しい時や、疲れている時は、なおさら、電話に出るのが億劫に感じてしまうでしょう。

  • 「また何かあったのか」と、電話に出るのが憂鬱になる。
  • 「今、忙しいのに…」と、電話に出るのを後回しにしてしまう。
  • 「どうせ、大したことではないだろう」と、軽く受け止めてしまう。
  • 「また、何かお金がかかるのではないか」と、費用面で不安になる。
  • 「施設に任せているのに…」と、施設側の対応に不満を感じる。

施設からの頻繁な連絡に、つい「うんざり」してしまう気持ちは、介護者として自然な感情だと感じました。

2. 連絡が多い理由、3つの背景を理解しよう

施設からの連絡が頻繁になる背景には、認知症の方の状態変化だけでなく、施設側の状況など、様々な要因が複雑に絡み合っています

施設は、入居者の方々の安全と健康を守るために、常に状況を把握し、必要な対応を行っています。そのため、何か変化があった場合には、キーパーソンである家族に連絡をせざるを得ない事情があります。

  • BPSDの悪化: 認知症の症状が進行したり、環境の変化によって、BPSD(行動・心理症状)が悪化し、対応に苦慮している場合。
  • 体調不良や事故: 熱が出たり、転倒して怪我をしたりなど、体調不良や事故が発生し、緊急的な対応が必要になっている場合。
  • 施設側の状況: 人員不足や、他の入居者への対応に追われ、個別のケアに十分な時間がとれない状況になっている場合。

施設からの頻繁な連絡には、様々な背景があることを理解し、施設側の事情も考慮する必要があると感じました。

3. 施設からの連絡、どう対応すれば良い?

施設から連絡があった場合は、まず、冷静に状況を把握し、施設と協力して、適切な対応をすることが大切です。

連絡を「鬱陶しい」と感じる気持ちは分かりますが、まずは落ち着いて、施設側の話を聞き、状況を理解するように努めましょう。感情的になってしまうと、冷静な判断ができなくなり、適切な対応が難しくなってしまいます。

  • まずは深呼吸: 連絡を受けた時は、すぐに返事をせず、まずは深呼吸をして、気持ちを落ち着かせましょう。
  • 丁寧に話を聞く: 施設スタッフの話を丁寧に聞き、具体的な状況を把握するように努めましょう。
  • 必要な情報を伝える: 親御さんの普段の様子や、過去の病歴、好きなことなどを伝え、情報共有をしましょう。
  • 施設と協力する姿勢を示す: 施設任せにするのではなく、一緒に解決策を探す姿勢を伝えましょう。

施設からの連絡には、冷静に対応し、まずは状況を理解することが重要だと学びました。

4. 施設と信頼関係を築くって、どうすれば?

施設との信頼関係を築くことは、良好な介護環境を作る上で、非常に重要です。

施設は、親御さんの生活を支える大切なパートナーです。施設との信頼関係を築き、情報を共有し、協力することで、より安心して親御さんを任せることができます。

  • 施設職員に、日頃の感謝の気持ちを言葉で伝える。
  • 施設からの提案やアドバイスは、頭ごなしに否定せず、まずは受け入れて検討する。
  • 施設が行うイベントや行事に、積極的に参加する。
  • 何か困ったことがあれば、遠慮せずに施設職員に相談する。
  • 施設職員と積極的に情報交換をする。

施設との信頼関係を築くためには、日頃からのコミュニケーションが大切だと改めて感じました。

5. 連絡が多い時、面会は本当に必要?

施設からの連絡が頻繁な場合は、必ずしも面会に行く必要はありませんが、状況によっては、面会を検討することも大切です。

電話での連絡だけでは、親御さんの状況を完全に把握できない場合があります。実際に会って、顔色や表情を見たり、話を聞いたりすることで、より正確な情報を得ることができます。また、親御さんにとっても、家族に会えることは、安心につながるでしょう。

  • 親御さんが、頻繁に「家に帰りたい」と言っている場合。
  • 親御さんの体調が優れない場合や、転倒などの事故があった場合。
  • 親御さんが、不安や寂しさを感じているように見える場合。
  • 施設職員から、面会を勧められた場合。

施設からの連絡が多い時は、状況に応じて面会を検討し、親御さんの様子を直接確認することも大切だと学びました。

6. 施設任せじゃダメ?キーパーソンの役割とは

施設に入所したからといって、全てを施設任せにするのではなく、キーパーソンである家族も、積極的に関わっていくことが大切です。

施設は、あくまで介護を提供する場所であり、親御さんの生活を支えるのは、施設だけでなく、家族の役割でもあります。施設と協力して、親御さんが安心して生活できるようにサポートしていきましょう。

  • 定期的に施設に連絡をし、親御さんの様子を確認する。
  • 施設職員と、親御さんの情報交換を密に行う。
  • 施設行事やイベントに、積極的に参加する。
  • 親御さんの好きなものや、思い出の品などを施設に持ち込む。
  • 施設の方針やケアについて、意見を交換する。

施設に入所後も、キーパーソンである家族が積極的に関わり、施設と協力して親御さんの生活をサポートすることが大切だと感じました。

7. 施設からの連絡、一人で悩まず相談を

施設からの頻繁な連絡に、不安や負担を感じている時は、一人で悩まず、必ず周りの人に相談しましょう。

認知症介護は、長く続く道のりです。一人で抱え込んでしまうと、心身ともに疲弊してしまう可能性があります。信頼できる家族や友人、専門機関などに相談することで、気持ちを楽にしたり、解決策を見つけることができるでしょう。

施設からの連絡に悩んだ時は、一人で抱え込まず、周りの人に相談することが大切だと改めて感じました。

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