誰に相談すればいい?医療と介護をつなぐ保健師の使い方8選|看護師視点

著者について
  • 看護師7年目
  • 山間地域の退院支援に従事
  • 認知症サポーター研修受講済み
  • 祖母の介護を5年経験
汐です。

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きちんと向き合いたい このままでいいのか迷っている もっとラクに考えたい 一人で抱えるのは限界 何かを変えたいと思っている 家族の中で孤立している 後悔したくない 情報が足りなくて不安 本人の気持ちを優先したい 決めなきゃいけないけど決められない 疲れていることに気づかれたくない 相手を大切にしたいけど自分も大事にしたい 自分の気持ちに向き合いたい 話しづらい空気を感じている 認知症対応に限界を感じている 誰かに背中を押してほしい 誰にも相談できないまま抱えている

保健師ってどんな人?

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医療と介護の間で、キーパーソンを支える専門家

導入文

この記事では、保健師の役割と、
医療や介護のことで迷ったときに、どんな相談ができるのかが分かります。

「専門職が多すぎて、誰に相談すればいいのか分からない」
回復期病棟で働いていると、そんな声をよく聞きます。

医師は治療、看護師はケア、ケアマネジャーはサービス。
その真ん中で、家族だけが取り残されたように感じてしまうことがあります。

これは、努力不足ではありません。
全体を整理し、つないでくれる人につながれていないだけです。

この記事では、

  • 保健師とはどんな専門職なのか
  • 医療と介護をどう横断して支えるのか
  • キーパーソンが、どんな場面で相談していいのか

を、回復期病棟の看護師としての現場実感を交えてお伝えします。


保健師とはどんな専門職か

看護師資格を基盤とした「地域の健康の専門家」

保健師は、看護師資格を土台に、
病気だけでなく生活や地域環境まで含めて健康を考える専門職です。

資格が意味する視点

保健師は、
「今どうか」だけでなく
「このままいくとどうなりそうか」まで見据えて関わります。

病気の有無だけで判断しないことが、大きな特徴です。

病院看護師との違い

病院の看護師は、
入院中や治療の場面で力を発揮します。

一方、保健師は、
病気になる前・退院後・生活の中を主なフィールドとします。


保健師はどこで働いているのか

活動の場は、地域全体

保健師は、一つの場所に固定されません。
だからこそ、医療と生活をつなぐ役割を果たせます。

地域包括支援センター

健康、介護、生活に関する相談を受け、
「何から整理すればいいか」を一緒に考えます。

行政機関・診療所

健診や予防事業、
支援が必要な方への継続的なフォローを行います。

病院・訪問の場

退院後の生活を見据えた支援や、
必要に応じた家庭訪問にも関わります。


保健師が家族のためにできること

健康相談と日常管理の支援

「これくらいで受診していいのかな」
そんな迷いは、よくある相談内容です。

症状の見方と受診の目安

保健師は、
受診が必要か、様子を見てよいかを一緒に整理します。

不安をあおらず、
見逃しも防ぐ立場です。

服薬・生活リズムの整え方

飲み忘れや生活リズムの乱れを、
無理のない方法で整えます。


予防と生活習慣への支援

保健師の中心的な役割は、
悪くなる前に手を打つことです。

転倒・体力低下の予防

住環境や体力に合わせて、
現実的な対策を提案します。

生活習慣病への関わり

食事や運動も、
「続けられる形」を大切にします。


医療と介護をつなぐ調整役

情報が分断されると、
家族は判断に迷い続けます。

医療機関との連携

必要な情報を、
医師や病院と共有します。

ケアマネジャー・サービスとの橋渡し

ケアマネジャーや介護サービスと連携し、
次に取る行動を明確にします。


キーパーソンは、こんなとき保健師に相談していい

医療の判断に迷ったとき

準備しておくと楽なこと

年齢、最近の変化、
一番困っていること。
完璧でなくて構いません。

伝えると助けになる情報

「何が不安か」だけで、十分です。


予防や安全を考えたいとき

転倒を防ぐための基本

家の中でできる工夫を、
分かりやすく教えてもらえます。

食事・活動の考え方

その人に合った、
無理のない方法を一緒に考えます。


次の一手が分からないとき

どこにつながればいいか

保健師は、
今の状態に合った相談先を示してくれます。

混乱を減らすために

役割と優先順位を整理し、
判断を助けます。


まとめ|医療と介護をつなぐ専門家が「保健師」

保健師は、
医療と介護、そして生活を横断して支える専門職です。

回復期病棟で見てきた経験から言えるのは、
早い段階で保健師につながった家族ほど、
迷いが少なく、落ち着いて判断できているということです。

うまく話せなくても大丈夫です。
必要なのは、正しい言葉ではなく、最初の一歩です。

その一歩は、
保健師に相談することから始めてもいいのです。

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医療と介護のあいだで、4保健師という選択

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