これって包括案件?迷う家族を救った“5分メモ”と8つの相談例

著者について
  • 看護師7年目
  • 山間地域の退院支援に従事
  • 認知症サポーター研修受講済み
  • 祖母の介護を5年経験
汐です。

当ブログでは、キーパーソンが悩む気持ちを基にタグ付けしています。ぜひほかの記事も読んでみてください。

きちんと向き合いたい このままでいいのか迷っている もっとラクに考えたい 一人で抱えるのは限界 何かを変えたいと思っている 家族の中で孤立している 後悔したくない 情報が足りなくて不安 本人の気持ちを優先したい 決めなきゃいけないけど決められない 疲れていることに気づかれたくない 相手を大切にしたいけど自分も大事にしたい 自分の気持ちに向き合いたい 話しづらい空気を感じている 認知症対応に限界を感じている 誰かに背中を押してほしい 誰にも相談できないまま抱えている

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キーパーソンが「相談していいか」を判断できる具体ケース

この記事では、地域包括支援センターに 「相談していいか迷ったときの判断基準」と、具体的な相談ケースが分かります。

「これって、相談していい内容なのかな」

回復期病棟で働いていると、電話をかける直前で立ち止まってしまうご家族に、何度も出会います。

その迷いは、とても自然なものです。

けれど現場で見てきたのは、小さな迷いを後回しにした結果、調整が大きくなる場面でした。

この記事では、

  • 地域包括支援センターに相談してよい具体的なケース
  • 「相談していいか」を判断するための目安
  • 気負わず話すための「5分メモ」

を、回復期病棟の看護師としての実感をもとに整理します。


なぜ、相談をためらってしまうのか

「こんなことで聞いていいの?」

多くのキーパーソンは、

自分の困りごとを、無意識に小さく評価してしまいます。

待ってしまうことで起きやすいこと

早く整えられたはずの支援が、

あとから急ぎの調整になる。

これは、現場で何度も見てきた流れです。

「電話して怒られた」という話は、ほとんど聞きません。

聞くのはいつも、

「もっと早く聞けばよかった」という言葉です。

相談は“安全確認”

地域包括支援センターへの相談は、

お願いや甘えではありません。

「このままで大丈夫か」を確認する、

安全確認の行動です。


「何を話せばいいか分からない」

考えがまとまらないと、行動できなくなります。

混乱しているのは自然な状態

介護には、

介護保険・医療・生活・感情が同時に絡みます。

最初から整理できる人はいません。

整理は、つながってからで大丈夫です。

最初の一言はこれでいい

「ここで合っているか分からないのですが、少し困っていて」

この一言で、十分に相談は始まります。


「どこに電話すればいいか分からない」

ここで立ち止まる方は、とても多いです。

包括・ケアマネ・病院の役割の違い

  • 病院:治療や医学的判断
  • ケアマネジャー:サービスの具体化
  • 地域包括支援センター:方向性の整理

迷ったら、まず地域包括支援センター

「サービスを使うべきか」

「何から始めればいいか」

そんな判断の前段階なら、

地域包括支援センターが最初の相談先になります。


こんな時は、地域包括支援センターへ相談していい

介護保険・サービスの相談

申請や対象になるか分からないとき

「うちはまだ早い?」

「どこから手続きする?」

この段階で、相談して構いません。

ケアプランや調整が分かりにくいとき

サービスが増えて混乱したときも、

一度立ち止まって整理できます。


福祉用具・住まいの相談

用具選びに迷っているとき

歩行器やベッドなど、

「合っているか分からない」時点で相談できます。

住宅改修を考え始めたとき

工事前に相談することで、

無駄や危険を減らせます。


予防や日常生活の不安

フレイル・認知症が心配なとき

「最近、弱ってきた気がする」

その感覚は、十分な相談理由です。

転倒が心配になってきたとき

転倒予防は、早いほど効果があります。


生活支援・権利擁護の相談

地域とのつながりが減ってきたとき

閉じこもりがちと感じたら、

地域資源につなげてもらえます。

「これって大丈夫?」と感じたとき

虐待かどうか分からなくても、

違和感の段階で相談して構いません


相談がラクになる「5分メモ」

これだけ書けば十分

事実を3つ

  • 誰のことか
  • 何が変わったか
  • どんな場面か

不安を3つ

  • 気になっていること
  • 引っかかっていること
  • 迷っていること

質問を3つ

  • 今、知りたいこと

電話での使い方

最初の一言

「うまく話せないので、メモを見ながらでいいですか」

それで問題ありません。

次の一手を聞く

「まず、何からすればいいでしょうか」


電話のあとに

残しておくと助けになること

  • 担当者の名前
  • 言われた内容
  • 次の行動

家族と共有する

情報を共有すると、

一人で抱え込まずに済みます。


まとめ|「迷った時点」で相談していい判断基準

回復期病棟で見てきた経験から言えるのは、

地域包括支援センターは「迷った時点」で使っていい窓口だということです。

完璧な理由はいりません。

必要なのは、正しい言葉ではなく、最初の一歩です。

「これって相談していいですか?」

その一言から、始めていいのです。

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不安になったら、一人で抱え込まず、この記事を開いて確認しましょう。

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あなたのケアの一歩が、明日の安心につながりますように。

地域包括支援センターに相談していい?

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