その出血、救急車を呼ぶべき6場面

著者について
  • 看護師7年目
  • 山間地域の退院支援に従事
  • 認知症サポーター研修受講済み
  • 祖母の介護を5年経験
汐です。

出血を見て「大丈夫かな」と迷ったあなたへ

「少し血が出ただけ」「様子を見ようか」
その判断が、命を左右することもあります。

私は回復期病棟で働く看護師として、そうした“ほんの少しの迷い”が大きな事態に繋がる瞬間を何度も見てきました。

この記事では、高齢者の出血に直面したときに「救急車を呼ぶべきかどうか」を迷わず判断するための6つの場面をお伝えします。

高齢者の出血が危険な理由

高齢者は、血管がもろく、止血力も低下しています。
さらに、血液をサラサラにする薬を服用している方も多く、小さな傷が大きな出血につながることがあります。

  • 目に見える外出血(転倒、切り傷、鼻血など)
  • 目に見えない内出血(内臓出血、脳出血など)

これらを「いつものこと」と放置せず、状態の変化に気づくことが命を守る第一歩です。

迷わず救急車を呼ぶべき6つの場面

1. 圧迫しても止まらない出血

10〜15分以上止まらない場合は危険信号。
止血ができなければ、すぐに救急車を呼ぶのが安心です。

2. 吐血・喀血(血を吐いた・咳で血が出た)

量や色を観察しつつ、座らせて落ち着かせ、直ちに救急要請を。
胃や肺の深刻な出血が疑われます。

3. 黒い便・血便

黒くてタール状の便は、胃や腸からの出血サイン。
ふらつきや顔色不良を伴えば、緊急性が高まります。

4. 出血による意識障害やふらつき

血圧低下による意識もうろうやめまいは危険。
安全な場所に寝かせて、救急車を呼びましょう。

5. 転倒後の頭部出血

小さな傷でも、脳出血が隠れていることがあります。
ろれつが回らない、嘔吐、ぼんやりするなどは即受診。

6. 鼻血や歯ぐきの止まらない出血

10分以上止まらない鼻血や、歯ぐきからの出血が頻発する場合は、抗凝固薬の影響も考えられます。

様子を見てもよい出血とは?

  • 圧迫で止まる軽度の切り傷や擦り傷
  • 数分で止まる鼻血
  • 既往歴にある慢性的な皮下出血で拡大が見られないもの

それでも「いつもと違う」と感じたら、早めの受診が安心です。

救急隊に伝えるべき3つのこと

  1. 出血の場所・量・経過
    「10分以上止まらない」「布が何枚も真っ赤に染まった」など。
  2. 持病・服薬情報
    抗凝固薬、出血性疾患、直近の手術歴は特に重要。
  3. 観察した症状
    「顔色が悪い」「意識がぼんやりしている」など、事実をそのまま伝えましょう。

最後に:迷ったら行動する勇気を

  • 圧迫しても止まらない
  • 血を吐いた、黒い便が出た
  • 意識がもうろうとしている
  • 頭部を打って出血している
  • 鼻血や歯ぐきの出血が止まらない

これらに当てはまるなら、すぐに救急車を呼ぶのが最優先です。

「呼びすぎたかも」と思う必要はありません。
後悔しない行動が、ご本人とご家族を守ります。

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出血

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