その頭痛、脳卒中を疑うべき5場面

著者について
  • 看護師7年目
  • 山間地域の退院支援に従事
  • 認知症サポーター研修受講済み
  • 祖母の介護を5年経験
汐です。

「様子を見ていい頭痛」と「命に関わる頭痛」の違い

「とりあえず様子を見ようか」——そう思ったその時、判断を迷った経験はありませんか?
回復期病棟で働く私も、何度も目の当たりにしてきました。
ご家族が「大丈夫」と言っても、その奥に危険が潜んでいることがあるのです。

この記事では、高齢者の頭痛に隠れるリスクと、迷わず行動するためのポイントをお伝えします。


高齢者の頭痛が「怖い理由」

高齢者の頭痛は、単なる疲れやストレスだけでは済まないことがあります。
特に注意が必要なのが「脳卒中」や「脳出血」といった命に関わる疾患です。

見落としがちなサイン

  • 突然の激しい痛み
  • 片側の手足がしびれる、動かない
  • 言葉が出ない、理解できない
  • 視界が急にぼやける
  • 嘔吐や意識の低下

これらの症状は、「頭痛」だけで判断せず、全身の状態を見ることが大切です。


すぐに行動するべき5つの場面

経験したことのない激しい頭痛

「こんな頭痛は初めて」と感じたら、脳出血の可能性があります。
嘔吐や意識がもうろうとする場合は、迷わず救急車を。

手足のしびれや動かしにくさ

片側だけ力が入らない、しびれる場合は脳梗塞の初期サインかもしれません。
すぐに「顔の左右差」「腕が上がるか」「会話ができるか」を確認しましょう。

言葉がうまく話せない、視界がかすむ

急な言語障害や視力の低下は、脳への血流が妨げられている危険信号です。
簡単な質問で反応を確かめ、異常があれば即通報。

意識を失う、けいれんを起こす

頭痛の後に倒れる、けいれんが起こる場合は、脳圧が急上昇している可能性があります。
呼吸を確保し、救急車を呼びましょう。

吐き気・嘔吐が止まらない

高齢者の嘔吐は「消化器の問題」と思いがちですが、脳卒中のサインにもなります。
頭痛と合わせて出現した場合は、迷わず医療機関に連絡を。


様子を見てもいい場合とは?

もちろん、すべての頭痛が緊急ではありません。
以下の場合は、慎重に様子を見る選択もあります。

  • いつもの偏頭痛と同じパターンで、薬が効く
  • 緊張型頭痛で、休息やストレッチで改善
  • 会話も動作もスムーズで異常がない

ですが、「いつもと違う」「不安を感じる」ときは、無理せず相談するのが正解です。


救急車を呼ぶときに伝えるべきこと

焦らず、事実をそのまま伝えれば大丈夫です。

具体的な伝え方

  • 「2時半ごろから右手が動かなくなった」
  • 「会話ができない、反応が遅い」
  • 「強い頭痛で吐き続けている」

さらに、既往歴や服薬情報をあらかじめまとめておくと安心です。

「呼びすぎたら迷惑かも」と考えなくて大丈夫。
医療者は「間に合わなかった」ことを一番恐れています。


まとめ:迷ったら行動する勇気を

高齢者の頭痛で迷わないために、次のチェックをしてみてください。

✅ これまでにない強い痛みか?
✅ 手足のしびれ・脱力はないか?
✅ 言葉や視覚に異常はないか?
✅ 意識の低下やけいれんはないか?
✅ 嘔吐が止まらず続いていないか?

どれか一つでも当てはまれば、すぐに救急車を呼ぶべきタイミングです。

「呼んでよかった」と思える選択を。
その一歩が、大切な命を守ることにつながります。

📣 #脳卒中頭痛サイン で、この記事をシェアしてみませんか?
あなたの行動が、次の誰かを助ける“きっかけ”になるかもしれません。

このページをブックマークしておけば、いつでも確認できます。
いざという時の安心のために、ぜひ保存しておいてください。

不安になったら、一人で抱え込まず、この記事を開いて確認しましょう。

「この記事が役に立った」「共感した」そんな声をぜひコメントで聞かせてください。
SNSでシェアしてくださると、同じように不安を抱える誰かの力になります。

あなたのケアの一歩が、明日の安心につながりますように。

頭痛

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
check