~「様子見」では遅すぎることもあります~
迷ったときこそ、「今」判断する力を
「たぶん、ねんざだよね?」
そう言っていたご家族が、後に「骨折でした」と顔を曇らせる場面を、私は何度も見てきました。
高齢者の骨折は、見た目だけでは判断がつきません。
この記事では、救急車を呼ぶべき6つのサインと、現場でできる応急処置をお伝えします。
迷いを減らし、後悔しない行動を一緒に考えましょう。
高齢者のケガ、「軽いかも」が一番危ない
「打ち身だろう」と決めつけないで
年齢とともに骨はもろくなり、ちょっとした転倒でも骨折することがあります。
痛みがなくても油断禁物
- 触ると痛む
- 腫れや内出血がある
- 手足が変な向きに曲がっている
- 動かそうとすると力が入らない
- しびれや感覚の違和感がある
これらは「骨折を疑うサイン」です。
「痛みがない=大丈夫」とは限りません。
現場での一言
「さっきまで歩けたから大丈夫、と思ってました。でも立てなくなった時、骨折だと確信しました。」
救急車を呼ぶべき6つのケース
骨が皮膚から飛び出している
開放骨折は感染リスクも高く、迷わず救急対応が必要です。
痛みでまったく動けない
寝返りも打てず、顔色が悪い時は危険信号です。
頭・胸・お腹を打っている
内臓や脳への影響が隠れていることもあります。見た目で安心しないこと。
顔色が悪く、意識がもうろうとしている
内出血やショック症状の可能性も。ためらわず救急車を。
階段からの転落、高所からの転倒
転落は一見軽傷に見えても、骨折や内臓損傷のリスクが高まります。
複数部位をケガしている
腕も足も痛がる、体勢が崩れて動けないなら、早急な対応が必要です。
救急車を待つ間の応急処置
無理に動かさない
毛布やクッションで支え、安静にします。まっすぐに戻そうとしないでください。
冷やすが、圧迫はしない
腫れを抑えるために、タオルに包んだ保冷剤を患部にあてます。
落ち着かせる
「大丈夫、一緒に待とうね」と声をかけ、安心させましょう。
迷ったら相談窓口へ
#7119などの救急相談に電話すると、適切な対応を教えてもらえます。
現場の工夫
「傘とマフラーで即席の副木を作ったご家族がいました。応急処置は、できる範囲で十分です。」
救急隊への伝え方
状況をシンプルに
- いつ、どこで、どうやってケガをしたか
- どこが痛いか、動かせるか
症状をそのまま伝える
「腫れている」「触ると痛い」「変な向きに曲がっている」など、観察したまま伝えましょう。
服薬や基礎疾患も大事な情報
血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合は、必ず伝えてください。
焦らず、わかる範囲でOK
不安なときは「わかりません」「様子を見ていました」と正直に伝えて大丈夫です。
まとめ|後悔しないための行動を
【チェックリスト】
- 動けない・支えないと立てない
- 骨が見えている
- 頭・胸・お腹を打っている
- 顔色が悪く、ぼんやりしている
- いつもと違う、と感じた
- 迷ったときは相談窓口へ
「呼んでよかった」と思える行動を選びましょう。
早めの対応が、将来の生活を守ります。
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不安になったら、一人で抱え込まず、この記事を開いて確認しましょう。
あなたのケアの一歩が、明日の安心につながりますように。