“様子を見よう”が命取りになる瞬間7選

著者について
  • 看護師7年目
  • 山間地域の退院支援に従事
  • 認知症サポーター研修受講済み
  • 祖母の介護を5年経験
汐です。

「ちょっと様子を見ようか」が危険になる理由

胸が苦しいと訴えた高齢の家族に対して、「しばらく様子を見よう」と判断する場面は多くあります。
けれど、その“しばらく”が命取りになることもあるのです。
回復期病棟での看護師としての経験から、救急車を呼ぶべきかどうか迷ったときの判断基準をお伝えします。


胸が苦しいときの原因と見極め方

心臓が原因の場合
心筋梗塞や狭心症では、圧迫感や締めつけ感、左腕や背中への放散痛が出ることがあります。

呼吸器が原因の場合
肺炎や喘息、肺塞栓などにより、息苦しさや咳、ヒューヒュー音を伴うことがあります。

消化器・筋肉が原因の場合
逆流性食道炎や筋肉痛でも胸の痛みが生じることがあり、姿勢や食事との関連が見られることがあります。


「様子を見ないほうがよい」7つのサイン

胸の圧迫感が強くなってきた
重い、押しつけられるような痛みで、冷や汗や息切れを伴う場合は即通報を。

呼吸が浅く会話が続かない
呼吸数が増え、息を継ぎながらでないと話せない場合は酸素不足のサイン。

吐き気やめまいがある
高齢者では心筋梗塞の初期症状として現れることがあります。

唇や指先が青白くなる
チアノーゼの可能性があり、全身の酸素不足を示します。

意識がぼんやりしている
脳への酸素供給が不足している恐れがあり、すぐに対応が必要です。

痛みが腕や顎、背中に広がる
典型的な心疾患のサイン。筋肉痛と誤解しやすいため要注意。

直感的に「おかしい」と思ったとき
数値では測れない違和感でも、普段と違うと感じたら即相談が安心です。


様子を見てもよい場合の3つの視点

安静で症状が改善している
姿勢を変えると楽になる、呼吸も安定している場合は経過観察が可能です。

既往歴と一致する症状
安定した狭心症や胃酸逆流など、既知の病状と一致し、本人が「いつも通り」と言える場合。

会話がスムーズで反応も良い
フルセンテンスで話せて、表情や動作にも異常がなければ、まずは落ち着いて観察してOKです。


救急車を呼ぶときに伝えること

具体的な観察内容
「胸を押さえている」「会話ができない」など、事実に基づいた表現が大切です。

医療情報を事前に準備しておく
年齢、持病、服薬情報、アレルギーなどは、紙1枚にまとめておくとスムーズです。

「呼びすぎたらどうしよう」は不要
医療機関にとって最も困るのは「間に合わなかった」こと。ためらいすぎず、早めの相談を。


まとめとチェックリスト

救急車を呼ぶべき7つの症状チェック

  • 胸の強い圧迫感
  • 息が浅く、話が続かない
  • 吐き気やめまい
  • 唇や手足の色が青白い
  • 意識レベルの変化
  • 痛みの放散
  • 強い違和感

迷ったときの3つの問い

  • これまでに同じ症状があったか?
  • 徐々に悪化していないか?
  • 呼ばなかったら後悔しそうか?

看護師からのメッセージ
「呼びすぎたかも」よりも、「早く動いてよかった」と思える方を選びましょう。
その選択が、命を救うことにつながるかもしれません。


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胸が苦しい人

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