医療も介護も分からない…保健師が間に入った8つの相談例｜看護師視点

この記事では、「保健師に相談していい具体的な場面」と「迷ったときの判断基準」が分かります。

回復期病棟で働いていると、説明は受けたはずなのに、
「次に何をすればいいか分からない」
そんな表情のご家族に、何度も出会います。

それは理解力の問題ではありません。
医療の話と、生活の話が、別々に進んでしまうからです。

そのあいだに立ち、点を線にしてくれる存在が保健師です。
医師やケアマネジャーの代わりではなく、医療と介護をつなぐ整理役。
迷ったときほど、力を発揮してくれます。

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健康状態・病気について相談したい時

持病の悪化や体調不良が気になる時

血圧が少しずつ上がる、食欲が落ちる、疲れやすくなる。
緊急ではないけれど、毎日気になる変化はありませんか。

こうした“はっきりしない不調”は、相談していい代表例です。
保健師は生活背景を踏まえ、受診の必要性や観察ポイントを一緒に整理します。

薬の副作用や飲み合わせが不安な時

「年のせいなのか、薬の影響なのか分からない」
この迷いは、とても多いものです。

保健師は服薬状況を整理し、必要に応じて医師や薬剤師につなぎます。
自己判断でやめる前に、相談することで安心が増えます。

医療機関への受診に迷う時

今すぐ行くべきか、様子を見るべきか。
この判断に悩む時間は、家族にとって大きな負担です。

保健師は「今・近いうち・緊急」の整理をし、受診のタイミングを具体化します。

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介護予防・生活習慣病予防について相談したい時

運動や食事をどう始めればいいか分からない時

一般的な助言は知っていても、実生活に落とし込むのは難しいものです。

保健師は、年齢・体力・家族状況に合わせ、続けられる形を一緒に考えます。

生活習慣病をこれ以上悪化させたくない時

数値だけでなく、生活全体を見直す視点が必要です。

保健師は医療と生活の両面から、現実的な改善策を提示します。

介護予防教室や地域活動を知りたい時

「そんな場があるとは知らなかった」
地域資源の情報不足は、よくある悩みです。

保健師は地域の健康づくり活動を把握しており、適切な場につなげてくれます。

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医療と介護の連携について相談したい時

入院・退院後の生活が不安な時

治療は終わったけれど、生活が回るか不安。
この不安は、とても自然です。

保健師は、医療の指示を生活に翻訳し、退院後の見通しを整理します。

医療保険と介護保険をどう使うか迷う時

制度が違うことで、家族は混乱しがちです。

保健師は両制度を俯瞰し、無理のない組み合わせを考えます。

情報共有がうまくいっていないと感じる時

病院・在宅・介護サービスの情報が分断されると、不安が増します。

保健師は関係機関の橋渡しを行い、抜けや重複を防ぎます。

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保健師に相談する際の注意点

相談内容は完璧に整理しなくていい

話がまとまっていなくても大丈夫です。
「何に困っているか」だけで、相談は始められます。

遠慮せず質問していい

分からないことを分からないままにしない。
それが、結果的に負担を減らします。

専門機関への連携は前向きな流れ

別の専門職につながることは、たらい回しではありません。
適切な場所につながるサインです。

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まとめ｜迷った時点で、保健師に相談していい

回復期病棟で見てきた結論は一つです。
保健師は「迷っている段階」でこそ、相談していい存在。

完璧な理由も、正しい言葉もいりません。
「これって相談していいですか？」
その一言から、十分に始められます。