汐について

著者について
  • 看護師6年目
  • 山間地域の退院支援に従事
  • 認知症サポーター研修受講済み
  • 祖母の介護を5年経験
汐です。

汐って誰?

はじめまして、汐(しお)と申します。

高知県で看護師として働いています。

看護師として、多くのキーパーソンの方々と出会う中で、介護に尽力されている方だけでなく、「大切な人を支えたい」「恩返しをしたい」といった、さまざまな想いを抱えながらも、時間や労力が限られ、大きな負担を抱えている方々がいることを痛感してきました。

キーパーソンの負担は増える一方、理不尽だと感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで、このブログでは、キーパーソンの方々が、必要な情報にすぐにたどり着けるように、そして何よりも、ご自身を大切にして欲しいという想いを込めて、情報発信しています。

キーパーソンに注目したきっかけ

私がキーパーソンという存在を意識するようになったのは、母がさまざまな立場でキーパーソンを経験したことがきっかけです。

叔父、夫、そして母(私から見て祖母です)の看取りを経験し、その全てで、母がキーパーソンでした。迷いや葛藤、しんどさ、辛さ、後悔…。私は、そのすべてを母と分かち合ってきました。

看護師として多くの経験を持つ母でさえ、いざ自分の身に降りかかると、その重圧と孤独感に押しつぶされそうになる。その事実を目の当たりにし、キーパーソンの置かれている状況を深く理解しました。

時代背景

高齢化が急速に進む現代において、介護は決して他人事ではありません。核家族化が進み、地域社会のつながりが希薄になる中で、介護を担う人が限られ、キーパーソンの存在はますます重要になっています。

かつては親族が担っていた介護の役割は、今や一人、あるいは少数の人に集中し、その負担は増大しています。介護保険制度や介護サービスが整備されているとはいえ、実際に介護を行うキーパーソンは、情報不足、知識不足、経験不足、そして何よりも精神的な孤独と闘いながら、日々奮闘しているのが現状です。

また、晩婚化や未婚率の上昇により、兄弟姉妹がおらず、親族の協力を得ることが難しいケースも増えています。さらに、介護を担う世代の高齢化も進んでおり、若い世代が介護の中心となるケースも少なくありません。

このような状況下で、キーパーソンは、まるで社会から孤立したように、重圧と責任を一身に背負わざるを得ない状況に置かれています。だからこそ、私は、このブログを通して、キーパーソンの置かれている状況を多くの方に知ってもらい、キーパーソンの負担を少しでも軽減したい。そして、介護が必要な人が、安心して暮らせる社会を築いていくための一助となればと願っています。

このブログが、皆さまの心の支えとなり、少しでもお役に立てるよう、精一杯努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

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