施設入所後もキーパーソンが笑顔を保つ5つのチェック|入所後の関わり方
「施設に入れて、本当に良かったのだろうか」「これで終わりではないはず。私にできることは、まだあるはず」——施設入所という大きな決断をした後も、こうした思いを抱えていませんか?
私は回復期リハビリテーション病棟で7年以上働いてきた看護師です。施設入所は、介護の終わりではなく、新しい形の介護の始まりです。これまでお伝えしてきた内容を踏まえ、施設入所後もキーパーソンであるあなたが笑顔を保ちながら、親御さんとの関係を続けていくための5つのチェックポイントをまとめました。
これまでの道のりを振り返る:キーパーソンとして得てきた知識
ここまで、認知症介護における様々な状況、特に入院や施設入所という大きな転換期での対応について一緒に考えてきました。在宅介護から施設介護、あるいは入院という状況は、キーパーソンであるあなたにとって大きな決断と変化の連続だったはずです。
これまで積み重ねてきた知識を振り返ってみましょう。
- 認知症とBPSD(行動・心理症状)への理解
- 在宅介護における様々な症状への対応方法
- 介護保険サービスや地域資源の活用方法
- 入院・施設入所を決断するまでの葛藤と決断後の心構え
- 施設職員との連携方法
- 介護者自身の心のケアと休息の重要性
キーパーソンの役割について改めて振り返りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

チェック①:施設との連携は入所後も続いている
親御さんが施設に入所された後も、施設との連携は本人が安心して生活するために、そしてあなたが笑顔を保つためにも欠かせません。施設はプロですが、本人を一番よく知っているのは長年介護してきたあなたです。
- 性格・生活習慣・好きなことを施設職員に詳しく伝えているか
- 施設からの連絡に丁寧に耳を傾け、気になることは質問しているか
- 施設の行事に参加し、本人や施設の雰囲気を肌で感じているか
- ケアの方針について建設的な意見交換ができているか
チェック②:使える制度をすべて活用できているか
認知症介護は長期にわたるため、介護者自身の負担軽減が非常に重要です。在宅復帰後も含め、以下の制度を見直してみましょう。
- 訪問介護・デイサービス・ショートステイを必要に応じて活用できているか
- 福祉用具のレンタル(介護用ベッド・車いす・歩行器など)を検討したか
- 介護休業・介護休暇など仕事と介護の両立支援制度を確認したか
チェック③:自分自身の心と体を労われているか
認知症介護は心身ともに大きな負担がかかります。あなたが倒れてしまうことが、本人にとって最大のリスクです。無理を重ねず、自分自身を労わる時間を意識的に作りましょう。
- 毎日、自分のための時間(読書・散歩・カフェなど)を作れているか
- 十分な睡眠時間を確保できているか
- 信頼できる友人や家族に話を聞いてもらえているか
限界を感じたときの逃げ道についてはこちらをご覧ください。

チェック④:焦らず自分のペースで向き合えているか
認知症介護に正解はありません。それぞれの家庭環境や本人の性格・症状に合わせて、最適な方法を見つけていく必要があります。周りの情報に惑わされず、ご自身のペースで向き合うことが大切です。
- うまくいかないことがあっても自分を責めず別の方法を試せているか
- 本人との時間を「義務」ではなく「楽しむ時間」として持てているか
キーパーソンとして歩んできた道のりを思い出したい方は、こちらの記事もご覧ください。

チェック⑤:「完璧でなくていい」と自分に言えているか
認知症介護は、決して簡単なことではありません。大変なこと、つらいこと、どうすればいいかわからなくなることもあるでしょう。でも、あなたは決して一人ではありません。
介護は長く続く道のりです。だからこそ、ご自身を大切にし、笑顔を忘れずに、一日一日を過ごしてください。
まとめ:今日からできるアクションチェックリスト
施設入所後もキーパーソンの役割は続きます。5つのチェックポイントをまとめます。
- 施設との連携(情報共有・面会・行事参加)ができているか確認する
- 使える介護保険サービス・制度をすべて見直す
- 自分自身の心と体を労わる時間を週に一度は作る
- 「完璧でなくていい」と自分に言い聞かせる
- 本人との時間を「義務」ではなく「楽しむ時間」として捉え直す
これまでの道のりは、決して無駄ではありません。あなたはすでに、十分すぎるほど親御さんに向き合ってきました。これからも、あなたとご家族を応援しています。
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あなたのケアの一歩が、明日の安心につながりますように。








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