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看護師が見た”薬まみれ”高齢者の7つの共通点と対応策

薬、多すぎない?と感じたら
著者について
  • 看護師8年目
  • 退院支援・ご家族との面談を多数担当
  • 正解のない選択に、何度も立ち会ってきた
  • 父、祖母の介護・看取りを家族として経験
現場で
見てきたことを書いています。

「こんなに薬を飲んでいたなんて……」
ご家族が処方薬を手に取ったとき、ふと感じる不安。その気持ちは、決して特別なことではありません。

高齢になると持病が増え、治療に必要な薬も自然と多くなりがちです。ただし、薬が増えることによって日常に支障が出る場合は、注意が必要です。

私は回復期リハビリテーション病棟で7年以上働いてきた看護師です。この記事では、病棟で多くの高齢者と接してきた立場から、薬が多い方に共通する7つの傾向と、現実的な対応のヒントをご紹介します。

「そもそも薬が多いかも」と気づいたばかりの方は、まずこちらの記事もあわせてご覧ください。

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傾向①:薬を飲むこと自体がしんどくなっている

年齢とともに、口の動きや飲み込む力が弱くなる方が多くいます。特に嚥下機能が落ちてくると、錠剤やカプセルが負担になることもあります。噛めない・飲み込めない・覚えられないことが増えるのはそのサインです。

【できること】薬局で一包化(1回分ずつまとめる)を相談する、粉薬やゼリーへの変更を医師に確認する、服薬カレンダーなどの見える化ツールを活用する、といった工夫が有効です。

傾向②:体の調子に薬が合わなくなっている

加齢によって肝臓や腎臓の機能がゆるやかに低下すると、薬の分解や排出がうまくいかなくなります。その結果、以前は問題なかった薬でも、ふらつきや便秘などの症状が出てくることがあります。

【できること】年1回の健康診断で腎機能(eGFR)や肝機能を確認する、体調変化を記録し通院時に医師へ伝える、副作用が気になるときは自己判断せず医師へ相談する、を心がけましょう。

傾向③:病院ごとの処方で薬が重なっている

複数の病院を受診していると、治療方針の違いから似たような薬が重複して処方されることがあります。こうした重複は、薬の効きすぎや副作用のリスクを高めてしまうことがあります。

【できること】お薬手帳を1冊にまとめすべての医療機関で提示する、服用中の薬を一覧にして薬局でのチェックを依頼する。「薬の整理」は薬剤師の得意分野なので、遠慮なく相談してみてください。

傾向④:服薬に対する本人の負担感が見えてきた

薬の数が増えてくると、服薬自体にストレスを感じる方も出てきます。「また薬…」「何のために飲んでるの?」という一言があれば、それは負担感のサインです。飲みたくない気持ちがあると、薬を隠したり勝手に中止してしまうこともあるため注意が必要です。

【できること】「薬、どう?」と気軽に声をかけて様子を見る、疑問や不安を医療者に伝える役目を家族が担う、できれば本人と一緒に説明を受ける機会をつくる、といった対応が助けになります。

傾向⑤:薬の管理がひとりでは難しくなってきた

認知機能の低下や注意力の変化によって、薬を飲み忘れたり二重に飲んでしまうケースも見られます。「飲んでるつもり」が実は「飲めていない」こともあり、ご本人は自覚していないため、さりげない見守りが大切です。

【できること】残薬チェックを週に一度を目安に家族がフォローする、配薬ボックスやタイマー付きケースを導入する、訪問看護や薬剤師の在宅支援を活用する選択肢も検討してみてください。

傾向⑥:医療者に薬の相談をしづらい空気がある

ご本人やご家族が薬の内容に疑問を持っていても、忙しそうな医師に話しかけにくいと感じてしまうことがあります。けれど、気になることを伝えるのはご本人の健康を守るうえでも大切です。

【できること】メモに書いて質問することで短時間でも伝えやすくなります。「今の薬、生活に合っているか気になっていて…」と伝える、薬剤師に相談してから医師に話す流れもスムーズです。

傾向⑦:家族が薬の状況を把握できていない

信頼して任せることは大切ですが、状況を把握しておくことも同じくらい重要です。特に入退院や転院のタイミングで薬が変わることがあるため、その変化に気づけるようにしておくことが安心につながります。

【できること】通院時は「薬、変わったことあった?」と一言聞く習慣をつける、お薬手帳の中身を時々一緒に確認する。処方内容の変化を把握しておくことで、緊急時にも安心です。

飲み忘れやミスが起きやすい具体的な理由については、こちらの記事も参考にしてください。

まとめ:薬の「量」ではなく「合っているか」に目を向けて

薬が多いかどうかだけでなく、「今の状態に合っているか」「ご本人が納得しているか」が大切です。少し立ち止まり、薬との付き合い方を見直すことで、安心につながるケースも多くあります。

今日からできるアクションチェックリスト

  • 薬局で一包化やゼリー剤への変更を相談してみる
  • 年1回の健康診断で腎機能・肝機能を確認し、体調変化を記録する
  • お薬手帳を1冊にまとめ、すべての医療機関・薬局で提示する
  • 「また薬…」という一言があれば、本人の負担感として受け止める
  • 残薬チェックを週1回の習慣にし、配薬ボックスの導入も検討する
  • 疑問はメモに書き、薬剤師や医師に短時間でも伝える
  • 通院のたびに「薬、変わったことあった?」と一言確認する

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