「恥ずかしい」「気持ち悪い」が薄れていった7つの瞬間

著者について
  • 看護師7年目
  • 山間地域の退院支援に従事
  • 認知症サポーター研修受講済み
  • 祖母の介護を5年経験
汐です。

「どうしても手が出せないんです…」
ある日、ご家族からそう相談を受けました。排泄介助の話です。
私は「無理もありません」と答えました。

排泄というテーマには、人としての尊厳や感情が深く関わります。
だからこそ、割り切れない気持ちに苦しむ方は少なくありません。
実際、私たち看護師でさえ、最初から平気だったわけではないのです。

この記事では、排泄介助に対する「恥ずかしさ」や「嫌悪感」と、どう向き合っていけるのか、
現場での経験から見えてきた“7つの気づき”をご紹介します。
気持ちを整理したい方、自分を責めてしまう方にとって、何かのヒントになりますように。


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なぜ感情が揺れるのか

排泄介助には、人によって異なる“壁”があります。
恥ずかしさや嫌悪感を抱いてしまう自分に、戸惑う方も多いのではないでしょうか。

拒否感の正体を知る

「気持ち悪いと思ってしまった自分が嫌で…」
そんな声を何度も聞いてきました。

でもそれは、排泄=タブーという文化的背景や、介護者自身の価値観が影響しているだけ。
感情そのものが「悪い」のではありません。

看護師も最初は戸惑う

現場でも、「どう声をかけたらいいかわからない」と戸惑う新人看護師は多くいます。
ケアに慣れている人でも、「今日はうまくできなかった」と落ち込むことがあります。

この壁は、誰にでもあるものです。


気持ちが変わった“きっかけ”

気持ちを変えたのは、知識や技術だけではありません。
ほんの小さな気づきや体験が、心の変化につながることがあります。

できた日を、ちゃんと覚えておく

「今日はスムーズだった」「少し笑顔が見られた」
そんな“成功体験”を自分で認めることが、次の勇気になります。

自分に合った関わり方を探す

手袋を使う、声かけを工夫する、照明を落とす。
小さな工夫が、心理的な距離を保ってくれることもあります。

無理に“慣れよう”とせず、自分なりのやり方でいいのです。


気持ちを整える工夫

感情に揺れることは避けられません。
だからこそ、あらかじめ“自分を守る工夫”を取り入れることが大切です。

介助後にリセットする時間をつくる

好きなお茶を飲む、少し散歩をする。
心を切り替える時間を“セットで考える”だけでも、余裕が生まれます。

一人で抱えない

ケアマネや訪問看護師、家族以外の誰かに一言でも共有できると、気持ちが軽くなります。
「その気持ち、普通ですよ」と言ってもらえるだけで、救われることもあります。


まとめ:気持ちは変わっていける

排泄介助への抵抗感は、誰もが抱える自然な感情です。
でも、その感情は少しずつ、変わっていくこともあるのです。

看護師として、私が見てきた変化の瞬間を、最後に振り返ります。

  • 拒否感を否定しないこと
  • 小さな成功体験を重ねること
  • 無理のない距離感で関わること
  • 気持ちを切り替える時間をつくること
  • 誰かに話すこと

この中に、一つでも心に残ることがあれば、それは前進のサインです。
どうか、自分の感情を大切にしながら、介護に向き合ってください。

SNSでのシェアやコメントも歓迎しています。
同じ悩みを抱える誰かに、あなたの一言が届くかもしれません。

トイレに行きたい人

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