介護に疲れた心が軽くなった5つの工夫

著者について
  • 看護師7年目
  • 山間地域の退院支援に従事
  • 認知症サポーター研修受講済み
  • 祖母の介護を5年経験
汐です。

「優しくできなかった自分が許せなくて…」
ある日、同僚が静かに打ち明けてくれた言葉です。
週末に実家で介護をしたという彼女の表情は、少し疲れて見えました。

介護は、「頑張るもの」と思われがちです。
でも、気づかぬうちに“頑張る”ことが“自分を責める”ことに変わってしまう人が少なくありません。

この記事では、「介護がしんどい」と感じているあなたに向けて、
看護師の視点から、心がふっと軽くなった5つの場面を紹介します。
完璧じゃなくても大丈夫。
“やさしくいること”より、“自分を保つこと”のほうが、ずっと大切です。


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完璧を求めない工夫

自分に「疲れてもいいよ」と伝える

介護をしていると、「もっと優しくできたはず」「あのとき怒らなければ」と、あとから自分を責めてしまうことがあります。

小さな頑張りを認めてあげる

「今日もおむつを替えた」「薬を飲ませられた」
それだけでも立派です。
手帳やメモにその日の“できたこと”を書き出してみましょう。
数字ではなく、感情を軸に振り返ることで、自分への見方が少しずつ変わります。

「ちゃんとできない日」があって当然

疲れている日、余裕がない日は誰にでもあります。
そんな日は「今日は休もう」「今日は最低限でいい」と、自分に声をかけてみましょう。
その一言が、次の日の力になります。


比べない視点を持つ

他の家族と違ってもいい

SNSや近所の評判を見て、「自分はちゃんとできていない」と感じることはありませんか?
介護には、他人と比べられない“背景”があります。

「その人らしさ」に寄り添う

誰かの正解が、あなたの家族にとっての正解とは限りません。
本人のペース、家族の歴史、生活の状況。それぞれに合わせた関わり方があっていいのです。

比較よりも「選択肢」を持つ

たとえば「今日はお風呂じゃなく清拭にする」
「手作りごはんにこだわらず、お惣菜を活用する」など、柔軟な選択ができると、ぐっと気持ちが楽になります。


「楽しさ」は自分のなかにある

喜びの見つけ方は人それぞれ

介護を“苦しいもの”と捉えがちですが、ほんの少し見方を変えるだけで、“あたたかい時間”に変わることがあります。

笑顔になれる時間を共有する

一緒にテレビを観て笑った。昔の写真を見て懐かしんだ。
そんな一瞬が、次のモチベーションになります。
「特別なこと」を探すのではなく、「いつもの中にある心地よさ」を拾っていきましょう。

“ありがとう”より、“よかったね”を大切に

相手から感謝されることだけが、やりがいではありません。
「一緒にできてよかったね」と、お互いが笑顔になれる関係を意識すると、介護そのものが変わってきます。


まとめ|心を軽くする選択肢

介護において「頑張れない自分」を責めてしまう瞬間は、誰にでもあります。
でも、視点を変えるだけで、心は少しずつ軽くなるものです。

ここで紹介した5つの工夫を、もう一度まとめます。

✅ 「疲れてもいい」と言葉にする
✅ 小さな達成感を記録に残す
✅ 他人と比べず「自分の形」を持つ
✅ 喜びや笑顔を一緒に味わう
✅ 完璧より“続けられる”を選ぶ

あなたの介護が「正しいか」ではなく、「続けられるか」を大切に。
少しでも気持ちが軽くなったら、ぜひSNSでのシェアやコメントで、あなたの気づきや感想を教えてください。
あなたの声が、誰かの心を救います。

苦痛

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