その薬、本当に必要ですか？– category –

「先生は“薬を減らしましょう”と言うけど、本当に大丈夫なんでしょうか…？」 これは、ある患者さんの娘さんが診察後に私へ打ち明けてくれた言葉です。回復期病棟で働く中で、薬の見直しに不安を抱えるご家族と何度も向き合ってきました。 薬は、命を守る存...

「薬、ちょっとずつ減らしていきましょうか」その言葉に、ご家族の表情が一瞬固まりました。「でも、減らして何かあったら…私、きっと後悔します」 回復期の病棟では、薬の調整を検討する機会が多くあります。そしてそのたびに、患者さん本人だけでなく、...

「これ、全部本当に必要なんでしょうか？」ある日、患者さんの娘さんが薬の一覧表を差し出しながら、少し申し訳なさそうに尋ねてきました。その声には、薬への不信ではなく、“家族としての違和感”がにじんでいました。 高齢になると、治療薬が増えるのは自...

薬を忘れるのは「記憶」だけが原因じゃない 「もう飲んだかどうか、わからなくなるんです」病棟での何気ないやりとりから、服薬ミスの原因に気づくことがあります。ある高齢の女性患者さんは、いつもと変わらない様子で朝の薬を手に取りながら、ふとつぶや...

増えすぎた薬。そのままで本当に大丈夫？ 「こんなに薬を飲んでいたなんて…」ご家族が処方薬を手に取ったとき、ふと感じる不安。その気持ちは、決して特別なことではありません。 高齢になると持病が増え、治療に必要な薬も自然と多くなりがちです。ただし...

「薬が多い気がするんです」あるご家族が、退院支援のカンファレンスでふとつぶやいた言葉。本人は黙っていたものの、手元には朝だけで5種類、昼にも夜にも異なる錠剤。私たち看護師が見ても、「ちょっと多いな」と感じる処方でした。 この記事では、高齢...